Archのオヌヌメ漫画【なれの果ての僕ら】編


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作品名:なれの果ての僕ら

作者:内海八重

連載誌:週刊少年マガジン→マガジンポケット

連載開始:2020年〜連載中

 

<ストーリー>

52時間…ヒトのすべてを暴くには、十分すぎる時間だった…

 

四ノ塚小学校旧校舎で発生した立てこもり事件は、機動隊の突入により解決された。

事件の首謀者は、この小学校の卒業生であった夢崎みきお(16)

彼は、8月19日に同窓会と称し、クラスメイトを呼び集め、そのまま監禁。

その直後、1名が硫酸による化学熱傷と呼吸困難により死亡。さらに毒物による中毒死で2名の犠牲者が出てしまう。

2日目、仲間同士で殺し合いが始まったようで、1名が頭部破損。他2名が内臓破裂で死亡。

そして…夢崎みきおも死亡した…

しかし、事件は終わらず、2日目の夜、全裸で抱き合ったまま投身自殺で2名。

3日目には、激しい争いが起きたようで、さらに2名が命を落としてしまった。

 

遡る事、2週間

主人公 ネズは、同窓会の招待を受け、小学校旧校舎へ脚を進める。

高校生となり、皆、それぞれ成長をしている事を実感しながら談笑をしていると…

教室の隅にあるロッカーから、同窓会の主催者であるみきおが現れる。

これでクラスメイト全員が揃ったかと思ったが…1人だけいない…谷口が来ていない。

皆が話しだすと、みきおが『谷口君はこの教室にいるよ』という。

みきおがあからさまに怪しい段ボール箱を指差し『ほら、あそこ』と言う。

隠れてる事をバラすなんてヒドいといいながら、タカポンが段ボールを開けると…

 

そこにはバラバラになった谷口が…

みきおが、自分が殺したと話し出す。

どうやら谷口は、今回の同窓会開催に反対していたようで、さらには妨害をしようとしたため、殺したのだと…

恐怖から皆が外に出ようと教室から出て、階段を降りると、踊り場に到達した時、謎の煙がタカポンにかかる。

悲鳴をあげるタカポンの皮膚は爛れ、苦しみながら引き返してくる。

しかし、みきおを蹴り落とされ、そのまま動かなくなる…

 

この同窓会が開かれた理由は『人は極限状態でどこまで耐えられるか』を実験してみたくなったと、ただそれだけのために、仲が良かった小学校のクラスメイトが集められたのだと…

みきおを取り押さえようにも、彼の手には拳銃があり、命を落とすような罠があるかもしれないため、手を出すことができない…

 

そんな中、みきおから実験内容が告げられる…

 

<感想>

物語冒頭で事件の概要や、犠牲者数など、ネタバレ的な事が告げられますが…それでも読んでしまいたくなるほど、引き込まれる『何か』がある作品です。

犠牲者が出るとは書いてありますが、あくまで『犠牲者』って書かれてるだけで、『誰』が『いつ』死ぬかは伏せられています。

唯一、死ぬ事が判明しているのは『夢崎みきお』だけ。

それ以外の人物達がどうなるかは、読まないと分かりません。

実験の内容についても、しっかり説明があり、助かる道が示されている…が、自分可愛さで保身に走ったり、他人を傷付けたり、『人間の弱さ』を浮き彫りにする描写が多くあります。

このマンガは、ただ読むだけではなく、少し考えさせられる深いテーマが盛り込まれている…そんな作品です。

 

週刊誌からアプリに移ってしまいましたが、現在も連載中です。なんなら、アプリで最初の数話は無料で、続きは1日1話って感じで読めるので、最新話にすぐ追いつけます。

 

現在、物語は2日目の夜〜3日目を迎える、まさに最終章突入のタイミングなので、気になる人は是非読んでもらいたい。

あと、内海八重先生の前作『骨が腐るまで』も中々なサスペンスドラマなので、そちらもオススメです。