Archの映画レビュー【スターウォーズ 帝国の逆襲】

題名:スターウォーズ 帝国の逆襲
公開:1980年


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<オープニングクロール>
反乱軍にとって試練の時だった。デス・スターを破壊されながらも帝国軍は反乱軍を追い詰め秘密基地からの撤退を余儀なくさせた。
恐るべき帝国宇宙艦隊の追撃から逃れたルーク・スカイウォーカー率いる自由の戦士たちは辺境の氷の惑星ホスに新たな秘密基地を建設した。
若きスカイウォーカーを捜すことに執念を燃やすダース・ベイダーは無数の探査ドロイドを銀河全域にくまなく放ったのだった....


<ストーリー>
前作ラストから3年。デス・スターを反乱軍に破壊された帝国軍は、反撃を開始し、反乱軍は銀河中に散り、ルーク、ハン・ソロ、レイアは惑星ホスに身を隠していた…
しかし、帝国軍の追跡の手は緩まず、調査ドロイドを銀河中に送り、反乱軍を執拗に探していた…

惑星ホスにも隕石に擬態したドロイドが1台落ちてくる。
その調査に向かったルーク、ワンパと呼ばれる雪男のような怪物に襲われ、気を失ってしまう。
基地では、ハン・ソロが借金返済の目処がたったため、反乱軍から抜けようとしていた。レイアが説得するも、失敗してしまう。そんな時、調査に出たルークが戻らない事に気づいたハン・ソロは、ルークの捜索に向かう。
ワンパの巣で目覚めたルークは、フォースとライトセーバーを使い、自力で脱出するも、猛吹雪の中、力尽きそうになる。
そんな時、オビ=ワンの幽霊が現れ、『惑星ダゴバへ行き、そこでジェダイマスターであるヨーダからフォースの使い方を学ぶのだ』と言われる。朦朧とした意識のなか、消えゆくオビ=ワンの向こうからハン・ソロが現れ、ルークは基地へと帰還する。

帝国軍に惑星ホスに隠れていることがバレてしまい、反乱軍は撤退することに。
帝国軍は地上兵器AT-ATを投入し、激しい戦闘が始まる。物資輸送船が脱出する時間を稼ぐため、スピーダーなどを使い応戦するが、シールド発生装置を破壊され、窮地に。
ルークの活躍により、ハン・ソロはレイアと共にミレニアム・ファルコン号で、その他の反乱軍も脱出することに成功。ルークもX−ウィングで脱出するも、R2-D2と共に、惑星ダゴバへ向かうため、ハン・ソロ達と離れることに。

ハン・ソロ達は、執拗な帝国軍の追跡を躱しながら、逃走を続ける。業を煮やしたダース・ベイダーは、ボバ・フェットを始めとする賞金稼ぎ達を呼び寄せ、ミレニアム・ファルコン捜索を行わせる。

一方、ルークは惑星ダゴバへ着くが、不時着してしまう。
ダゴバは、鬱蒼とした木々と沼があるだけの、到底、人が住んでいる様子のない惑星だった…
そんな中、小柄な老人と出会う。老人はワガママ放題でルークを困らせる。
老人の家に招かれたルーク。そこでも、先を急ぐと言うルークに、自身の正体を明かす。
彼こそが、オビ=ワンから教えられたジェダイマスター ヨーダだったのだ。しかし、彼はルークに修行をつけることを渋る。霊体のオビ=ワンに説得され、修行を開始することに…そして、そこで自身のフォースの暗黒面と向き合うことに…


 <感想>
もうね…ただただすごいとしか言えません。
SF映画の金字塔ですよ。40年も前に作られた作品ですが、撮影のアイディアとかが素晴らしい。
例えば、惑星ホスで、ルークがワンパの巣で逆さ吊りで捕まっているのを、ライトセーバーを使い脱出するシーン。
地面の雪溜まりに刺さってるライトセーバーをフォースで引き寄せるシーンがありますが、これ、ライトセーバーを放り投げたのを逆再生にして、手元に引き寄せられたように見せてます。
あと、撮影当時、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルが交通事故で、顔に整形手術が必要なほどのケガをしたんですが、それをワンパにやられたとするシーンを追加してたりもしてます。

※以下ネタバレあり※

 


ルークはダース・ベイダーの戦闘で右腕を切り落とされ、衝撃の事実を知らされるって、本作の1番の山場なんですが……
ここ、ベイダーの声は後で収録することになっていて、台本通りのセリフと演技をしていたのですが…台本ではベイダーが『お前の父を殺したのはオビ=ワン・ケノービだ』となっていたそうです。この台詞のあと、ルークが狼狽するんですが、他の役者さんとかは「オビ=ワンが殺したってので、こんなに取り乱すものかな〜」マーク・ハミルの演技が過剰過ぎでは?とか思っていたそうです。
完成後の試写で『私がお前の父だ』と台本と違うものに替わっていて、キャストやスタッフはかなり驚いたんだとか。
このシーン、マーク・ハミルと監督、そしてベイダーの声を担当していた役者以外にはベイダー=アナキンっていうのは伏せおり、違う台本まで用意して撮影に臨んだらしいです…

おかげで、衝撃の事実を知らされた観客はマーク・ハミルの迫真の演技に圧倒され、物語に引き込まれ、続編への期待を胸に劇場を後にすることが出来たんですね…
私は産まれて無かったので、公開当時の劇場の雰囲気は知りませんが…