Archの映画レビュー【ターミネーター3】

題名:ターミネーター3
公開:2003年
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 <ストーリー>
前作から10年後…スカイネットによる『審判の日(1997年8月29日)』は何事もなく過ぎ、ジョン・コナーはその日暮しをしながら生きていた…しかし、得体の知れない不安に苛まれ、現れるはずのないターミネーターを夢に見てしまうのだった…

そんな中、未来から2体のターミネーターが送られてきた。
1人は女性型で、最新機能を搭載したT-X
もう1人は、前作のターミネーターより新しいT-850
T-Xの目的は、未来でジョンが率いる抵抗軍の幹部になる人物の抹殺。
ジョンは、バイクで事故ってしまい、近くの病院に駆け込む…保険証もないので半ば盗っ人のように薬を漁っていたところ、従業員に見つかり、動物カゴの中に閉じ込められてしまう。
しかし、その従業員はジョンを知る人物、ケイト・ブリュースターであった。しかし、その動物病院にT-Xが忍び寄る…そう、ケイトもT-Xに生命を狙われているのであった。
ケイトとジョンが一緒にいると知ったT-Xは、2人を抹殺しようとするが、T-850が助けに来る。
なんとか逃げることに成功したジョン達。しかし、存在が消えたはずのスカイネットが活動していることに疑問を持つ
T-850が言うには、『審判の日は回避不可能。今は審判の日が延期されているだけだ』と…
そして、スカイネットがこれから誕生する、すぐに審判の日が起きるから、ジョンとケイトは生き残らなければならないと。
ケイトは、今までの経緯の説明を受け、自分の父がスカイネット誕生に関わっていると知り、ジョンとともにロバート・ブリュースターの元に向かうのだが…


 <感想>
今作の敵ターミネーター…いろいろやり過ぎでしょ!?
まず、タイムマシンの設定どこに消えたの?まぁ、あんまり機能してなかったけど…
プラズマ砲やら火炎放射器やら、ナノマシンだ、ドラえもんなの?ってなったわw
液体金属で金属外骨格を覆うって…それはどうなのよ…

と、ツッコミはここまでにします。

本作の本題は…審判の日は何故回避出来ないのか?ですね。
前作でスカイネットを作ることとなるサイバーダイン社、そこに保管されていた、初代ターミネーターの右腕とマイクロチップを破壊し、さらには開発責任者であったマイルズ・ダイソンも死んだため、全ては白紙になったはず…
だれかが跡を継いだ?いやいや、データ関係は全て失くなったはず…軍が密かにデータを保管していた?
でも、今作ではスカイネットは誕生してしまった。

私が思うに『ジョン・コナーが生きている』からだと。
ジョン・コナーという特異点が存在するかぎり、スカイネット(ジョンと敵対する立場の存在)も存在するのだと。
たしかに前作でスカイネット誕生を阻止出来た。だが、スカイネットの立ち位置が空席になったままだった。そこに軍が作ったスカイネットが滑り込む形で自我を持った。
そもそも、T-850は一度もスカイネットを倒すやら、ジョンを守る的な事は言っていない。
最後まで『審判の日を生き残らせる』と言っている。
とにかくジョンには抵抗軍を率いてもらいたいのだと。
クリスタルピークがなんなのか、最初から知っていた節もあったが、最後までジョンやケイトには伏せたままだった。

軍が作ったスカイネットを倒せたとしても、ジョンが存在する限り、別の場所でスカイネットに似た何かが産まれる、それならば、今、審判の日が起きて戦争になるほうがいい。そんな風にも受け取れる。

つまり、ターミネーター3は、ジョン・コナーが救世主として、クリスタルピークで無線機を使い、抵抗軍を発足する…までが約束された物語なんだと…

なんてことを公開当時、劇場で観たあと、ノートに書き起こしていたけど、最新作のニューフェイト観たら…え、ジョン…ってなったw