Archの映画レビュー【トレマーズ】

題名:トレマーズ
公開:1990年


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 <ストーリー>
ネバダ州の田舎で、バルとアールは便利屋を営んでいたが、お金がなくなり、隣町に移住しようと車を走らせていた。
道中、同じ町に住んでいるエドガーが、鉄塔に登ったまま死んでいるのを発見する。まるで鉄塔から降りることを恐れたような姿に疑問を持つが、エドガーの亡骸を町に運び、再び隣町へと車を走らせる。
今度は、無惨に食い殺された羊の死骸と、町の住人フレッドの死体に遭遇する。
『なにかおかしい…』
町の住人におかしな事が起きていると伝え、隣町へ助けを求めるため再度出発するが、隣町との唯一の道路は、土砂崩れで塞がっていた。仕方なく、狭い崖道でUターンしようとすると、車が何かに引っかかり前進出来ない。タイヤが嵌ったようだ。アクセル全開で脱出し、町へと戻る。
町に戻ると、車の後輪に見たことのない生き物の一部と思われるものが絡まっていた。さっきの車のトラブルは「これ」が原因だったのだ。
2人は車での移動をやめ、町外れに住むウォーラス夫妻に緊急事態が起きたことを伝えようと、馬に跨り、荒野を進むが…すでに夫妻は車ごと地中に飲み込まれ息絶えていた…
そのまま隣町へ移動を開始するが、急に馬が暴れだした。
地中から、何本もの蛇のような生き物が現れたのだ。
これが、この事態の原因だと2人は確信するが、走って逃げるしか出来ない。走った先にあったコンクリート用水路を飛び越えようとするが、二人とも落ちてしまう。
しかし、追いかけてきた怪物はコンクリートの壁を突き破ってきた…が、息絶えていた。
安堵し、はしゃぎ回る2人の背後に気配が…振り返ると、1人の女性が立っていた。
彼女はロンダ。周辺の地震の調査をしているとのこと。
怪物の姿を見て、地震の原因は、この怪物が地中を高速で移動していることだと推測。
バルとアールは『でもコイツは死んだ。もう地震なんて起きないさ』というが…ロンダの言葉を聞き青ざめる。
地震震源は全部で4つなの』
他にまだ3匹もこの怪物が存在する…

 <感想>
興行収入自体はあまり奮わず控えめであったが、今でもカルト的な人気のある作品。テレビ放映やビデオ販売、ネット配信で好成績を収めたりしています。

主役の2人とヒロインのバランスもよく、一人一人のキャラもしっかりしています。
中盤以降に大活躍するバートというキャラがいますが、この人の登場で、物語が更に熱を帯びます。バート自身がかなりキワモノキャラで人気があったので、続編では彼が主役になってりしています。

起承転結がしっかりしていて、最後もちゃんとまとまってて、飽きがこないです。
まぁ、かなり昔の作品なので、クリーチャーの造形やら、CGが古っぽいのは仕方ないですがw
もし時間があって、若い頃のケヴィン・ベーコン見たいって方は、一度観て頂きたい。

Archの映画レビュー【ターミネーター3】

題名:ターミネーター3
公開:2003年
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 <ストーリー>
前作から10年後…スカイネットによる『審判の日(1997年8月29日)』は何事もなく過ぎ、ジョン・コナーはその日暮しをしながら生きていた…しかし、得体の知れない不安に苛まれ、現れるはずのないターミネーターを夢に見てしまうのだった…

そんな中、未来から2体のターミネーターが送られてきた。
1人は女性型で、最新機能を搭載したT-X
もう1人は、前作のターミネーターより新しいT-850
T-Xの目的は、未来でジョンが率いる抵抗軍の幹部になる人物の抹殺。
ジョンは、バイクで事故ってしまい、近くの病院に駆け込む…保険証もないので半ば盗っ人のように薬を漁っていたところ、従業員に見つかり、動物カゴの中に閉じ込められてしまう。
しかし、その従業員はジョンを知る人物、ケイト・ブリュースターであった。しかし、その動物病院にT-Xが忍び寄る…そう、ケイトもT-Xに生命を狙われているのであった。
ケイトとジョンが一緒にいると知ったT-Xは、2人を抹殺しようとするが、T-850が助けに来る。
なんとか逃げることに成功したジョン達。しかし、存在が消えたはずのスカイネットが活動していることに疑問を持つ
T-850が言うには、『審判の日は回避不可能。今は審判の日が延期されているだけだ』と…
そして、スカイネットがこれから誕生する、すぐに審判の日が起きるから、ジョンとケイトは生き残らなければならないと。
ケイトは、今までの経緯の説明を受け、自分の父がスカイネット誕生に関わっていると知り、ジョンとともにロバート・ブリュースターの元に向かうのだが…


 <感想>
今作の敵ターミネーター…いろいろやり過ぎでしょ!?
まず、タイムマシンの設定どこに消えたの?まぁ、あんまり機能してなかったけど…
プラズマ砲やら火炎放射器やら、ナノマシンだ、ドラえもんなの?ってなったわw
液体金属で金属外骨格を覆うって…それはどうなのよ…

と、ツッコミはここまでにします。

本作の本題は…審判の日は何故回避出来ないのか?ですね。
前作でスカイネットを作ることとなるサイバーダイン社、そこに保管されていた、初代ターミネーターの右腕とマイクロチップを破壊し、さらには開発責任者であったマイルズ・ダイソンも死んだため、全ては白紙になったはず…
だれかが跡を継いだ?いやいや、データ関係は全て失くなったはず…軍が密かにデータを保管していた?
でも、今作ではスカイネットは誕生してしまった。

私が思うに『ジョン・コナーが生きている』からだと。
ジョン・コナーという特異点が存在するかぎり、スカイネット(ジョンと敵対する立場の存在)も存在するのだと。
たしかに前作でスカイネット誕生を阻止出来た。だが、スカイネットの立ち位置が空席になったままだった。そこに軍が作ったスカイネットが滑り込む形で自我を持った。
そもそも、T-850は一度もスカイネットを倒すやら、ジョンを守る的な事は言っていない。
最後まで『審判の日を生き残らせる』と言っている。
とにかくジョンには抵抗軍を率いてもらいたいのだと。
クリスタルピークがなんなのか、最初から知っていた節もあったが、最後までジョンやケイトには伏せたままだった。

軍が作ったスカイネットを倒せたとしても、ジョンが存在する限り、別の場所でスカイネットに似た何かが産まれる、それならば、今、審判の日が起きて戦争になるほうがいい。そんな風にも受け取れる。

つまり、ターミネーター3は、ジョン・コナーが救世主として、クリスタルピークで無線機を使い、抵抗軍を発足する…までが約束された物語なんだと…

なんてことを公開当時、劇場で観たあと、ノートに書き起こしていたけど、最新作のニューフェイト観たら…え、ジョン…ってなったw

Archの映画レビュー【ターミネーター2】

題名:ターミネーター2

公開:1991年
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 <ストーリー>
前作から10年…
ジョン・コナーはサラの元でなく、養父母の元で暮らしていた。サラはスカイネットを開発することとなるサイバーダイン社への爆破未遂事件を起こし、警察病院に収監されていたのだ…
ジョンはサラと一緒にいた時に、来たる審判の日に向けての教育として、銃の扱い方、ハッキングの方法等を仕込まれていたが、自分が抵抗軍のリーダーになるという母の話を信じきれずにいた…

そんなある日、雷光と共に2人の男が現れた…
片方の大男は、10年前にサラを襲ったターミネーターと同じ姿をしていた。
ショッピングモールのゲームセンターで、友人と遊ぶジョンの元に、警官の姿をした男が現れた。ジョンはATMのハッキング等の犯罪がバレたと思い、従業員通路へと逃げる。追いかけてくる警官の手には拳銃が…
逃げるジョンの目の前に、ショットガンを持った大男が現れる。
『伏せろ!!』
そう叫ぶと、警官に向けてショットガンを撃つ。
しかし撃たれた警官は平然と立ち上がり、銃を撃ち返してきた。大男は背中で弾を受け、ジョンを逃がすために警官と揉み合い、壁をぶち破りモール内へ…
ジョンは、訳も分からず駐車場へ行き、自分のバイクに跨がる。そこに大男を振り払った警官が現れ、走って追いかけてくる。
バイクで警官を振り切り、排水水路で一息つくジョン。
しかし、大型トラックに乗った警官が執拗に追いかけてくる。そこに先程の大男が現れ、ジョンを救い出すのだった。
追跡を振り切り、目の前にいる男がかつて母の生命を狙った「ターミネーター」であることを確信するジョン。
なぜ母(サラ)ではなく、自分が狙われるのか?疑問を抱く。
大男の話では、スカイネットは過去への介入でサラ殺害に失敗したため、子供のジョンの抹殺へと計画変更をしたのだという。
そこで、新たな刺客として、T-1000という最新型のターミネーターを送り込んだという。そして、自分はT-800型といい、ジョンを守るように未来のジョンにリプログラムされているという。そして、今後、ジョンを抹殺するための最適な行動として、サラを殺害することであると告げられた
ジョンは、サラを救うため、警官病院に向かう
同じころ、先のショッピングモールの騒動がサラの耳に入ることに。10年前に警察署を襲撃した男(T-800)と似た男が関わっていたためだ。
サラは『ジョンを守らなければ…』と脱走を決意する…



 <感想>
何十年も前の作品ですが、ネタバレなしで観てもらいたい。私もターミネーターは、近所の映画館でリバイバル上映されているので観たんですが…前作はホラー色強めできたので、どんだけ怖くなるんだろう…とビクビクしながら観たのを覚えてます。怖いどころか、見処満載で何度も通って観てしまった…

まず、リンダ・ハミルトンの役作りがすごい。前作では逃げる事しか出来なかった女性が、戦闘技術を身につけ『闘う女』となっている。
シュワちゃんも、襲う側から守る側になったが、相変わらず機械的な演技がすごい。
今作の見せ場はとしては、最新型と旧型のターミネーター同士の闘いです。本編中、計4回ほどぶつかることになるが、防戦一方で逃げることしかできない。観ている側としては『こんなのどうやって倒すんだよ!?』と絶望的なイメージしか持てない…結末は実際に観て欲しいです。
個人的には、ストーリーで割愛しましたが、ジョンが養父母の家に電話した時に絡んだチンピラを、簡単に殺そうとしたT-800にジョンが『簡単に人を殺してはいけない』と説くシーンがとても好きです。この言葉が、警察病院到着直後や、その後のシーンでも影響しているのが、とても好き。
ラストはとても有名なシーンなのですが、観た事ないなら、ディレクターズ・カット版で観て欲しい。

ターミネーターもこの後何年かは続編制作がないのですが…監督が変わって2003年に『ターミネーター3』なるものか作られます。

Archの映画レビュー【ターミネーター】

題名:ターミネーター
公開:1984年(日本では1985年) 
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<ストーリー>

近未来…人間は機械と戦争をしていた…

現代のアメリカ、路地裏に雷光と共に一人の男が現れる…
その男は、近くにいたチンピラから服や銃を奪い、「サラ・コナー」という人物を電話帳から探し出し、次々と殺していく…

ほぼ同じ頃、同じような雷光と共に別の男が現れた…その若い男は今が『1984年5年12日』で、『ロサンゼルス』であることを確認すると、急ぎ誰かを探し始めるのだった…

サラの家に居た友人ジンジャーと恋人マットを殺害し、立ち去ろうとした時、電話がなり、部屋の主であるサラ・コナーの声が流れた…男はサラがいるディスコに向かう…
銃を向けられたサラを若い男が間一髪助け出す。

事態が飲み込めないサラに、若い男カイル・リースが状況を説明する。
近い未来、軍事用コンピューターネットワーク基幹システム、通称『スイネット』が、ある日、自我に目覚める。
それを恐れた人間が機能停止を試みるが、それを攻撃と受け止めたスカイネットは、アメリカ東部時間1997年8月29日午前2時14分、ロシアに向けて核ミサイルを発射。それが引き金となり世界規模での核戦争が勃発…【審判の日】と呼ばれる出来事だ…
核戦争後、スカイネットは機械の軍隊を作り出し、人類を絶滅させるため攻撃を続けていたのだ…
人類は抵抗を続けており、その先頭に立つのが、これから産まれてくるサラの息子、ジョン・コナーなのだと…
スカイネットは、過去に戻り、ジョンを産む前のサラを殺すことで、ジョン・コナーの存在を歴史上から抹消しようと考えた。そして送り込まれたのが、サラを襲った男ターミネーターで、それを防ぐため、自分が過去に飛び、サラを守ることになったのだと…

ターミネーターから逃げる途中、警察に捕まり、サラは保護され、カイルは尋問される。カイルは未来の話をするが、誰も信じてくれなかった…
警察署に居れば安全と眠りについたサラ。しかし、激しい物音で目覚める。なんとターミネーターは、警察署に正面から押し入り、警官を殺しながらサラを探していたのだ
またもカイルに助けられたサラは、次第にカイルの話を信じるようになり、逃避行の末、モーテルで結ばれる

タンクローリーを強奪し、追いかけてくるタンクローリーに、お手製の爆弾で対抗するサラとカイル
タンクローリーターミネーター諸共爆破し、終わったかに見えたが…
外皮が焼け落ち、金属骨格剥き出しで執拗に追いかけてくる
近くの工場に逃げ込むも、徐々に追い詰められる二人…
ケガをしたカイルが決死の覚悟で手製爆弾をターミネーターの腰の隙間に差し込み爆破することに成功
…しかし、爆発に巻き込まれ、カイルは息を引き取る…
悲しみにくれるサラ…背後には上半身のみでも追いすがってくるターミネーター
爆発で足にケガをし、這いずるしか出来ないサラは、プレス機の中を必死に逃げる
最後は、全ての憎しみや怒りを込め、プレス機の起動スイッチを押し、ターミネーターを潰すことに成功
プレス機からはみ出した右腕を振り払うサラ

数ヶ月、カイルとの子を身籠ったサラは、メキシコを目指していた。
その瞳には、これから起こるであろう『審判の日』に立ち向かう覚悟が宿していた…


 <感想>
公開から36年経ったが、未だ色褪せることの無い作品だと思います。
突如、ターミネーターに襲われるサラ・コナーをリンダ・ハミルトンが演じています。彼女はこの作品で一躍有名に。
でも、彼女より有名になったのが、ターミネーターを演じたアーノルド・シュワルツェネッガーですね。
もとは全米No.1ボディービルダーだった彼は、周囲から飽きられる事を恐れ、俳優に転身。コナン・ザ・グレートで主演を努め注目を集め、続く「ターミネーター」で一気に俳優としての地位を確立しました。
実は、元々ターミネーター役ではなくカイル・リース役でオーディションを受けていたのですが、筋骨隆々過ぎて監督の『カイル・リース像』に合わず、落とされていました。
ただ、そこで帰すのは勿体無いと思い、ターミネーター役のオーディションを受けさせてもらったところ、見事にハマったんですね。
ただ、オーディションで受かって満足せず、機械的な動きを研究し、演技に取り入れるなど、彼自身の努力もあり、ターミネーターは完成したんだと思います。

スカイネットの計画は『過去を変えれば今が変わる』でしたが、結果としては抹消したい相手を産み出す手助けをしてようになっていて、若干皮肉めいたというか、時間の流れは変えられないってのを暗示しているようで…

今作は大ヒットしたおかげで、シリーズとしての道を歩むことになるターミネーター
映画の感想というより、シュワちゃんの話で終わってしまった…(笑)